図書館職員のおすすめ

【9月のおすすめ本】

「フーガはユーガ」 

伊坂 幸太郎/著
実業の日本社
 

幼少の頃から、父親からの家庭内暴力を受けてきた双子の兄弟、優我(ユーガ)と、風我(フーガ)。弟の風我は、元気もので運動神経が良く、一方 兄の優我は穏やかで勉強ができるという共通点のない性質を持っているが、二人の絆はとても手強い。
ある時、彼らは年に一度だけ誕生日に、お互いのいる場所が入れ替わることができるという不思議な力が、自分たちにあることに気が付く。
二人はその不思議な力を利用して、理不尽な社会の悪に立ち向かうため、ある計画を企てるが・・・。
想像すると目を背けたくなるような、残酷で腹立たしい事件を、果たして優我と風我は納得のいく解決ができるのか!? 二人の計画の行く末が気になって、一気に読破すること間違いなしのミステリー小説です。


「1日1分で腹が凹む 4万人がラクに結果をだした最高に合理的なダイエットの正解」 

植森 美緒/著
ダイヤモンド社
 
とっても魅力的なタイトル!お腹は気 になるが、時間やお金をかけたくない人にぴったりの本です。
歯磨きや洗顔時など、日常生活の中で簡単にできるトレーニングが紹介されています。ウエストがゴムの洋服ばかりを着ていませんか?ふと鏡に映った自分の姿を見たときに、姿勢の悪さに驚く事はありませんか?
お腹を凹ませることを意識し、正しい姿勢で生涯若々しい「使える体」を目指しましょう。


「あっくんは たべられない 食の困難と感覚過敏」 

あっくん/作 髙橋 智/監修
世音社
 

みんなと同じものが、食べられない。食べ物なのに、刺激を感じて口に入れることも、噛むことも、飲み込むこともできない・・・。感覚過敏がある当事者“あっくん”が描く、本人にしかわからない独特な感覚と経験の話です。
この絵本を読むと、「どうして自分はたべられないんだろう。」「どうして自分は、みんなとちがうんだろう。」と、いままで疑問に感じてきたことが、「うんうん、わかる!辛かった。」と感じる子ども達、そして大人の方もいらっしゃるのでは!? 食べることに関する困難を抱える子ども達と保護者の方、また大人になっても困難を抱えている方には、ぜひ 読んでほしい! そして、多くの人たちに理解してほしい! そんな1冊です。


「ぼくはなきました」 

くすのき しげのり/作 石井 聖岳/絵
東洋館出版社
 

小学校の参観日に、自分の良いところを発表することになった“そうたくん”。
いくら考えても、自分の良いところを見つけることができなくて、困ってしまいます。
友だちの良いところは、たくさん見つけることができるのに・・・。
そこで、泣きそうになったそうたくんに、先生がそっとおしえてくれたのは・・・!?
どこにでもありそうな、学校での出来事が、ほっこり にっこりなるようにえがいてあります。
1、「いまからともだち」 2、「おさがり」 3、「ぼくとマリナちゃん」に続く「学校がもっと好きになる絵本」シリーズの4作目です。


【8月のおすすめ本】

043016350000「ゆかいな認知症~介護を『快護』に変える人~」 

奥野 修司/著
講談社

 

思いがけず認知症になってしまった、全国の軽度から重度の認知症の方12人本人だけが語れる本音を聞いてあります。
家族の方が、介護をする上でのヒントになる本です。
『どうして覚えてないの!』『また忘れて!』『さっきも言ったでしょ!』よく言われる言葉ですが、ちょっとした言葉で傷つき自分の行動に自信がなくなり、失敗を恐れてしまいます。
さらに指摘されるとイライラし始め、やがて怒りに変わってきます。
この病気を理解し、共に共存できるよう、家族のため、自分のため、理解し合う為にもこの本を読んで頭にいれておきませんか?そして認知症という病気に向きあい、明るくゆかいに生きませんか?


042047610000「春待ち雑貨店ぷらんたん」 

岡崎 琢磨/著
新潮社

 

生まれつき病気をもっている主人公北川巴瑠は、手術で子供が産めない体に・・・。
周りの人々に支えられながら、ハンドメイドアクセサリーのお店『ぷらんたん』を開業。様々な悩みを持ったお客が、まるで春を待っていた蜂のように、お店にやってくる。そんなお客の悩みに主人公はハンドメイドアクセサリーと寄り添い、悩みを解決していく。
仕事、恋愛、生活していく上で、悩みや壁ができてきますよね。辛いこと、悲しいこと、たくさんありますよね。何もかもが嫌になったとき、この本を読んで、現実と少し違う世界を見て、心のリフレッシュをしてはいかがですか?


034627080000「夜の小学校で」 

岡田 淳/作
偕成社

 

次の仕事を探そうと思っていたとき、急に仕事が舞い込んだおじさんが主人公。
その仕事は、小学校の夜警という仕事でした。
昔は学校に寝泊まりしている夜警の人がいたのを思い出しました。
そんな夜警の最中におじさんに起こる不思議な出来事が18の短編で書かれています。
夜中に現れた大きなウサギは、おじさんにスープを作ってくれるのですが、スープを煮込む間、ウサギのダンスを披露するウサギが愉快でたまりません。
スープの味が忘れられなくて同じレシピで作ってみるおじさん。
夢か現実かさまよいながらも次々とおこる面白いできごとに夢中になるそんな1冊。


043538900000「まめしば」 

荒井 良二/作
小学館

 

「ねぇ しってる?」
まめしばは突然現れると、世界には楽しくて面白いこと、知らないことがたくさんあるということを、こっそりと教えてくれます。
まめしばが、「ねぇ しってる? シロクマの けをそると くろく なるんだって」と言うと、毛を剃る黒いシロクマの姿と、それを見て、驚きを隠せないペンギンが描かれていて、思わずクスッと笑ってしまいます。
他にも、まめしばはユーモア溢れる驚きの豆知識を、たくさん話してくれます。
ほのぼのとした、心がほっこり癒される、大人の方にもぜひ読んで頂きたい、おすすめの一冊です。


【7月のおすすめ本】

『麦本三歩の好きなもの』「麦本三歩の好きなもの」 

住野よる/著
幻冬舎

 

本編は12本の短編小説で構成されています。食べることが大好きでおっちょこちょいの天然キャラ、図書館職員の20代女子、三歩が主人公。思考回路がおもしろく独特の世界観が満載です。

言葉をよく噛むし、挙動不審になったり妄想したりと、日々奮闘。そんなドジな三歩ですが、職場では優しい先輩や怖い先輩、おかしな先輩、プライベートでも大学時代の友人などみなに愛されています。

特になにかが起こるわけではないけれど、明るく前向きな三歩の、のほほんとした日常を描いています。のんびり読書におすすめです。


『「シミ抜きの神様」が教える驚きのマジック!魔法水でシミが落ちる!』「魔法水でシミが落ちる!」 

横倉 靖幸/監修
扶桑社

タイトル通り「しみ抜きの神様」の驚きのマジックの数々を写真でわかりやすく紹介してあります。その材料は、身近なもので、テクニックも難しいものではありません。

魔法水なるものも、液体の酸素系漂白剤・重曹・食器用中性洗剤を混ぜたもので、この魔法水で、シミの9割は、落とせるというのですから驚きです。これは是非、試してみたいですね。

他にも油性のシミは女性用のクレンジングオイルで、泥汚れは男性用スクラブ入り洗顔料が活躍するそうです。衣替えの時期など、知っていると大活躍の技が満載のおたすけ本です。


『4年2組がやってきた』(児童)「4年2組がやってきた」 

野村一秋/作
ささきみお/絵
くもん出版

 

主人公の高橋真人くん(通称マーくん)は脳性麻痺のため、車椅子で生活しています。5年生のマーくんが一人だけのクラスにじ組に、ある日4年2組がやってきて、交流することになりました。マーくんは字が書けません。その為一人ひとりの名前を覚えますが・・。
4年2組のみんなも初めはマーくんとどう関わっていけば良いのか分からない様子でしたが、何が好きで、こんなことができるんだと、理解を深めていき、少しずつ関係作りが始まりました。そして、ちょっとした表情や動きを察して、こうしたらマーくんがやりやすいのではないか?など、子どもたちが少しずつ考えて動けるようになっていく姿に、大人も考えさせられることがあるのではないでしょうか?

ある日、みんなで“スマイルアトラクション”という発表会を開催することになりました。果たしてマーくんと4年2組のみんなはどんな発表会を作り上げたのでしょうか・・?

今年の長崎県読書感想文コンクールの課題図書にに選出されていますので、保護者の方々にも是非お勧めしたい一冊です。


ごじょうしゃありがとうございます「ごじょうしゃありがとうございます」 

シゲリ カツヒコ/作
ポプラ社

バスにのり一人でおばあちゃんの家に行くことになったユウタ。バスの中でゲームに夢中になってしまい終点まで行ってしまいました。「どうしよう・・・」あたりをみまわしていると、昔風のバスが停まっています。

バスの中からユウタよりも小さな男の子があいさつをしてきました。「ごじょうしゃありがとうございます!」
あやしげなバスに、あやしげな運転手、そしてあやしげな乗客と行先・・・。ユウタは無事におばあちゃんの家に行けるのでしょうか・・・?

迫力とリアルな妖怪たちの絵に引き込まれる1冊です。さぁ、ユウタと一緒に冒険へでかけよう!