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図書館職員おすすめ

    2025年6月

    月とアマリリス
    町田 そのこ/著 
    小学館
    雑誌社の元ライターだったみちるは、自分が取材した事件によって人を傷つけたことのトラウマで、実家のある北九州へ戻って来ていた。そこへ、市内の高蔵山で白骨化した遺体が見つかるというニュースが流れてきた。元同僚の勧めにより再び事件を追うことになるみちるは、心配する家族や手助けを買って出てくれた井口に守られながら、一歩ずつ事件の核心に近づいていく。どんな人にもその人の大切な人生がある。著者らしい人間味あふれた描写に心が揺さぶられる作品です。著者初のミステリー小説ということもあり、ぜひ読んでいただきたい一作です。
    頭のいい人が話す前に考えていること
    安達 裕哉/著
    ダイヤモンド社

    知性とコミュニケーションの大切さを深く掘り下げて書かれたビジネス書です。ビジネス書と言っても、楽しく読み進められるのはなぜでしょう?大切な人を大切にするために、丁寧で知的なコミュニケーションを心がけてくださいと著者は言っています。また、わかったような気になっている時こそ、丁寧なコミュニケーションを心がける。これこそ本当に頭のいい、知的で謙虚な人の態度なのです。人として、生きていく上で最も大切なことを改めて感じさせられる一冊でもあり、どのような職種でもいつの時代にも、ちょっと立ち止まって自分と向き合うことのできるような、分かりやすく心に響く一冊です。
    まてないの
    ヨシタケシンスケ/作
    ブロンズ新社

    あかちゃんから、おばあちゃんまで。まてない人の、まてない絵本。
    せっかちな「待てない」主人公の、お母さんのおなかの中にいる時からおばあちゃんになるまでをユーモアたっぷりに描いた、ヨシタケシンスケ、せっかち人生応援歌!
    今の自分をまるごと包み込んで肯定してくれるような場面や、それって「待てない」ということだったのかと気づかされる場面が多々あります。
    老若男女問わず、すべての方の人生にエールを贈ります。
    日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったヨシタケシンスケの最新作。
    ページをめくる度ニヤリとすること間違いなしです。
    環境委員はもやもやする
    小松原 宏子/作
    ほるぷ出版

    環境委員に立候補した青空小学校4年1組の「エコ」こと大山サエコ。
    きれい好きで掃除が大好きな花屋の娘エコは、普段から教室に花を飾り、過ごしやすく整え、学校の美化活動に取り組んでいる。
    毎年恒例の『環境コンクール』に燃えるエコだったが、同じクラスの子に「枯れたらゴミになる花は飾らないほうがいいんじゃない?」と言われてしまう。次々に起こる問題に
    「もやもや」が止まらず「環境委員になんかならなければよかった」と思うエコだったが…。
    「環境ってなんだろう」「ゴミってなんだろう」
    主人公のエコと一緒に考えてみませんか。

    2025年5月

    モナ・リザのニスを剥ぐ
    ポール・サン・ブリズ/著  吉田 洋之/訳   
    新潮社

    マーケティングに余念のないルーブル美術館の新館長が、来館者を増やす策として打ち出した《モナ・リザ》の修復計画。絶対に失敗の許されないこの国家的プロジェクトに巻き込まれ、奔走する学芸員のオレリアン。美術の知識や歴史などとは全く無縁に作品に魅了され、《モナ・リザ》に恋焦がれていく清掃員のオメロ。天才修復士と呼ばれるガエタノ。世界で最も有名な美術館を舞台に、世界で最も有名な絵画の修復を巡って3人の物語が進行していきます。
    美術作品の価値、創作者と修復士の関係、真贋などの問いとともに展開するこのドラマは、登場人物3人のキャラクターもストーリーに負けない強烈なインパクト。
    スリリングでありながらコミカルな面白さもある魅力的な小説です。
    私が選ぶ高齢期のすまい活
    近山 恵子/著  櫛引 順子/著  佐々木 敏子/著
    彩流社 

    高齢期の生活を豊かなものにするために、すまいの終活を考えてみませんか?
    全国各地で様々な高齢者住宅をプロデュースし、自立と共生のすまいづくりに携わる三人の著者による最新作。自分らしく生きるための最期の選択を他人任せにしてもよいのですかと問いかけます。過去を振り返り、大切なことは何か、自分の価値観を知ることは、残りの人生を充実した日々にするためのはじめの一歩です。
    これからの課題や疑問に答える著者らのアドバイスで生活設計を見直してみると、不安が一つずつ消えて、安心して過ごせる現実がみえてきます。
    人生100年時代を共に支え合い、楽しむためのヒントがつまった1冊です。
    地図にないお店 純喫茶クライ
    吉田 桃子/作  中島 梨絵/絵 
    岩崎書店

    悩みを抱える子どもたちの前にだけ現れる純喫茶クライ。
    おそるおそるお店の扉を開けると…優しいマスターと喫茶店ではおなじみの心躍るメニューが子どもたちを待っています。
    悲しみや怒り、人を想う気持ちといった子どもたちだからこそ抱える悩みにこたえる、マスターの言葉が心に染みます。その言葉をきっかけに自分自身の力で立ち上がる子どもたちのたくましさが描かれ、その姿に大人たちもハッと気付かされることがあるのではないでしょうか。
    また、思わず手に取りたくなるような美味しそうな表紙もこの本の魅力のひとつです。
    ミーコ
    長谷川 義史/作
    講談社

    僕は小学校2年生の春休み、段ボールに入れられた生まれたばかりの子猫たちの中から一番かわいいその子をもらった。ミーコと名づけた。ミーコは小さくて、体の毛は柔らかくて、温かい肌は透き通って、なでると指にミーコの骨があたった。ミーコはか細い声で「みゃーみゃー」と泣いた。夏になっても大きくならないミーコ、秋まつりの太鼓の音に腰を抜かすミーコ…。あほなミーコ。ぶさいくなミーコ。なさけないミーコ。でもその年の冬、ミーコは逝ってしまった。「なんでやねん!」
    少年と子猫ミーコの短くて切ない思い出を綴った絵本です。

    2025年4月

    嵐をこえて会いに行く
    綾瀬 まる/著   
    実業之日本社

    5つの短編が収録されており、物語に共通するのはどれも大切な「誰か」の存在を気づかせてくれるということ。そして【嵐】とは世界中を混乱におとしいれ、未だ無くなってはいない「新型コロナウイルス」のこと。どの物語もコロナ禍を越えて大切な人に会いに行きます。大切な存在は友人・恩人・恋人・家族など様々で、読み進めていくうちに自然と胸が熱くなりました。
    どの物語が心に響くかは読み手それぞれだと思います。
    大変なコロナの時期を乗り越えた今だからこそ大切な人のことを改めて気づかせてくれる1冊です。
    元保育士のグズらない声かけ145 イヤイヤ期のトリセツ
    ふじこせんせい/著  山本 水香/監修  ささき ゆか/イラスト
    講談社

    赤ちゃんから子どもへと成長していく過程でやってくるイヤイヤ期。
    自我の発達にとって大切な時期であり、成長の証だということはわかっていても…
    「あれもイヤ!」「これもイヤ!」と言われ続けると、大人もイライラしてしまい声を荒らげてしまうこともあるのではないでしょうか。
    そんなどうしたらいいのかわからないイヤイヤ期について、元保育士のふじこせんせいが声かけや環境作りだけでなく、イヤイヤが発動するメカニズムやその背景にある子どもの脳や身体の発達についてもわかりやすく解説。
    また、ごはんやマナーなど場面ごとに声かけの仕方が紹介されており、すぐに実践できるようになっています。
    困ったイヤイヤ期に心強い味方となってくれる一冊です。
    パイをやいたウサギ
    ジョリ・ジョン/文  エリン・クラーン/絵  鈴木 沙織/訳
    化学同人

    クマのジェフとおべんとうをもって、ピクニックにでかけるやくそくをしていたウサギのアンダース。でも、いつものアンダースとはちがって、なんだかようすがへん。
    いいともだちなら、たしかめたほうがよさそうだとかんがえたジェフは、アンダースにこえをかけるのですが…。
    版画ですられたイラストがカラフルで素敵!ともだちっていいなと思える1冊です。
    今日も誰かの誕生日
    二宮 敦人/作
    光村図書出版

    あなたにとって「誕生日」って特別な日?それとも何でもない日?ある日の誰かの「誕生日」を描いた6編のバースデーストーリー。 それぞれどのストーリーからも、相手の気持ちに寄り添う・相手の気持ちを思いやる気持ちが描かれていて、確かな希望と愛、やさしさ、喜び、感謝・・・と心揺さぶられ、大切な人のことを思い出す心温まる1冊です。
    誰もがこの世に生を受けてから、毎年あなたなりのストーリーを作り出す「誕生日」の1日は、きっとあたりまえではない特別な1日のはず! 
    「今日も誰かの誕生日」この本を読んだあなたの今年の「誕生日」はどんなストーリーを作り出す1日となるでしょう。
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