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図書館職員おすすめ

    2025年8月

    あんずとぞんび
    坂城 良樹/著
    ポプラ社
    タイトルにゾンビとありますが、ホラ-小説ではありません。主人公は小学生の女の子
    の物語です。現実の世界でも起こり得る差別・いじめを描いています。そして、差別・偏見はされる側の問題ではなく、する側に問題があるのだと改めて感じることができます。
    差別してしまう心を、体を張ってなくそうとする主人公。
    読むと心にズシンと重いものを感じ、そして心温まる小説です。
    ポプラ社小説新人賞奨励賞作品。
    樂68号 異国の風が吹くまち 南島原
    イーズワークス
    長崎を「知る、遊ぶ」をコンセプトに、長崎の歴史や文化を発信する季刊誌「樂」。
    本号では、かつてヨーロッパやキリシタン文化と触れ合った南島原市を、「異国」をキーワードに紐解いています。
    歴史的な背景にも触れながら、この地で「今」を生きる人にスポットを当てており、日常の中にある深い魅力が伝わってきます。ページをめくるごとに美しい光景が広がるので、南島原市の今と昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
    カメレオンたんてい・ドロン としょかんどろぼう
    苅田 澄子/作
    あかね書房

    本が大好きなカメレオンたんてい・ドロン。
    そんなドロンの住む町の図書館に、本を次々と盗む泥棒が現れます。しかし、不思議なことに盗まれるのは、ボロボロの古い本ばかりで…。
    ドロンは暗号を解いて、犯人を捕まえることができるのか!?
    ドキドキの展開に、読者も探偵気分を味わえます。
    やらなくてもいい宿題 算数バトル編
    結城 真一郎/作
    主婦の友社

    東雲数斗は小学5年生にして算数の天才だ。2学期の初日、ナイトウカンナという子が転校してきた。とても大人っぽく不思議な子だった。自分の話を絶対にしないのだ。
    数斗は仲良くなろうと質問をしているうちに、ナイトウさんから算数で勝負をしないかと提案された。
    ナイトウさんからの仕掛けだらけの問題に、数斗とともに読者も問題文をじっくり考察したくなります!ナイトウさんが自分の話をしないのには衝撃の理由があったのです。
    物語の伏線を読み返したくなるワクワクが止まらないストーリー展開!
    2025年上半期の話題映画『#真相をお話しします』でも注目を集めた、新進気鋭の作家・結城真一郎さん初の児童書。

    2025年7月

    京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし
    柏 てん/著
    宝島社
    主人公れんげ29歳。本日、人生を捧げて働いてきた一流商社から唐突に理不尽な退職勧告を受けた。帰宅すると、結婚予定の彼と見知らぬ女性がいて「俺がいなくても、れんげは生きていけるだろう?」と。憤怒の涙を堪え、れんげは一度行きたかった京都へと旅立った。そこで、古い町家に住むおっとり系大学生の虎太郎と出会う。そして、おしゃべりな黒狐とも。次から次へと怪異に巻き込まれ、癒しの旅のはずなのに、いろんな出来事がうっとうしくて一人になりたかったれんげだが……。エピソードの間にある『虎太郎の甘味処日記』が、大変丁寧に甘味処の所在、和菓子のおいしさなど紹介してあり、京都伏見へ和菓子の旅へ行きたくなる程の細かい表現も必読で楽しめるシリーズ。全12巻完結。
    家系図をつくる。
    永峰 英太郎/著
    自由国民社

    自分のご先祖様について調べてみたいと思われる方は少なくないのではないでしょうか。本書は、著者の実体験をもとに、家系図作成に必要な知識や方法を具体的にわかりやすく解説しています。単に先祖の名前を調べるだけでなく、先祖の職業や身分を探し出したり、苗字や家紋を手掛かりに1000年前からの家系の流れを探る方法も紹介。
    調査方法として面白いのは、国会図書館デジタルコレクションでの検索です。270万点の資料の全文検索ができることから、有名人でなくてもかなりの確率でピックアップできるということで、先祖の情報を得るチャンスが飛躍的に増えたといいます。
    わずかな手掛かりを元に調査し、推理し、たどりつく、自分だけのストーリーを探す旅、挑戦してみませんか。
    クジラがしんだら
    江口 絵理 /文  かわさき しゅんいち/絵  藤原 義弘/監修
    童心社

    クジラが何十年もの長い生涯を終えたとき、その大きな体はゆっくりと海の底に沈んでいきます。そこで待ち受けているのは食べ物の少ない深海に住む生きものたち。
    最初に集まるのは肉を食べる生きもの。そして骨を食べる生きもの、さらに骨に暮らす生きもの。クジラはおよそ100年の歳月をかけて、ほんのわずかな骨になるまでたくさんの命をつないでいきます。本書では「鯨骨(げいこつ)生物群集」と呼ばれる独自の生態系を、チャーミングな深海生物の姿を通じて、分かりやすく描いています。
    命のつながりと自然の不思議に触れることのできる、子どもから大人までおすすめの絵本です。深い深い海の底で今も起こっているかもしれない生き物たちの“大宴会”に思いをはせてみませんか?
    13歳からの考古学 なんで人は青を作ったの? 青色の歴史を探る旅
    谷口 陽子/著 クレメンス・メッツラー/画
    新泉社

    今やどこにでも目にする青色は実は自然界にほとんど存在しない。そんな貴重な青色はどうやって作りだされたのだろう。
    蒼太郎と律は科学倶楽部に所属する中学1年生。2人は骨董店の店主である森井老人の元で、研究の手伝いをすることになる。鉱石のラピスラズリから作られるとても高価なウルトラマリンブルー、銅と酢だけで簡単にできるウェルディグリ…様々な青色の再現実験を行いながら、2人は青作りの歴史をたどっていく。
    主人公たちの青作りを小説形式で追体験できる1冊。考古学に触れる高学年や中学生の方へ、はじめの一歩としてどうぞ。

    2025年6月

    月とアマリリス
    町田 そのこ/著 
    小学館
    雑誌社の元ライターだったみちるは、自分が取材した事件によって人を傷つけたことのトラウマで、実家のある北九州へ戻って来ていた。そこへ、市内の高蔵山で白骨化した遺体が見つかるというニュースが流れてきた。元同僚の勧めにより再び事件を追うことになるみちるは、心配する家族や手助けを買って出てくれた井口に守られながら、一歩ずつ事件の核心に近づいていく。どんな人にもその人の大切な人生がある。著者らしい人間味あふれた描写に心が揺さぶられる作品です。著者初のミステリー小説ということもあり、ぜひ読んでいただきたい一作です。
    頭のいい人が話す前に考えていること
    安達 裕哉/著
    ダイヤモンド社

    知性とコミュニケーションの大切さを深く掘り下げて書かれたビジネス書です。ビジネス書と言っても、楽しく読み進められるのはなぜでしょう?大切な人を大切にするために、丁寧で知的なコミュニケーションを心がけてくださいと著者は言っています。また、わかったような気になっている時こそ、丁寧なコミュニケーションを心がける。これこそ本当に頭のいい、知的で謙虚な人の態度なのです。人として、生きていく上で最も大切なことを改めて感じさせられる1冊でもあり、どのような職種でもいつの時代にも、ちょっと立ち止まって自分と向き合うことのできるような、分かりやすく心に響く1冊です。
    まてないの
    ヨシタケシンスケ/作
    ブロンズ新社

    あかちゃんから、おばあちゃんまで。まてない人の、まてない絵本。
    せっかちな「待てない」主人公の、お母さんのおなかの中にいる時からおばあちゃんになるまでをユーモアたっぷりに描いた、ヨシタケシンスケ、せっかち人生応援歌!
    今の自分をまるごと包み込んで肯定してくれるような場面や、それって「待てない」ということだったのかと気づかされる場面が多々あります。
    老若男女問わず、すべての方の人生にエールを贈ります。
    日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったヨシタケシンスケの最新作。
    ページをめくる度ニヤリとすること間違いなしです。
    環境委員はもやもやする
    小松原 宏子/作
    ほるぷ出版

    環境委員に立候補した青空小学校4年1組の「エコ」こと大山サエコ。
    きれい好きで掃除が大好きな花屋の娘エコは、普段から教室に花を飾り、過ごしやすく整え、学校の美化活動に取り組んでいる。
    毎年恒例の『環境コンクール』に燃えるエコだったが、同じクラスの子に「枯れたらゴミになる花は飾らないほうがいいんじゃない?」と言われてしまう。次々に起こる問題に
    「もやもや」が止まらず「環境委員になんかならなければよかった」と思うエコだったが…。
    「環境ってなんだろう」「ゴミってなんだろう」
    主人公のエコと一緒に考えてみませんか。
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