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本の紹介

図書館職員おすすめ

    2025年10月

    蛍たちの祈り
    町田 そのこ/著
    東京創元社
    この本は、最近、私たちがよく耳にするようになったいわゆる「毒親」に育てられた、恵まれているとは言えない子どもたちの物語です。全部で5つの話からなる連作短編集となっています。
    山間にある小さな町に暮らし、お互いの秘密を守りあうことを決めた2人の中学生が、大人になり再会したことをきっかけに人生が大きく動き出します。
    ひとつひとつの物語が過酷で、読み進めていくと胸が押しつぶされてしまいそうになる内容です。しかし、最後にはどれも蛍のように小さな光だけれど救いがあり、希望を持たせてくれます。
    本屋大賞受賞作家・町田そのこさんの独特な世界に足を踏み入れてみませんか。
    こんなことで、死にたくなかった
    高木 徹也/著 
    三笠書房
    「え!?こんなことで!?」何気ない瞬間に潜む高齢者の意外な死因、“まさか”の連続に驚き、心に深く残る一冊です。
    熱いお茶を飲んで死ぬ、お風呂で死ぬ、トイレできばって死ぬ、エアコンで死ぬ、くしゃみで死ぬ・・・。
    “普通”の日常が、ある日突然命を奪うことになる。
    「まさかこんなことで…」と後悔しないために死の危険を予防していきませんか?
    本書は、法医学者として5000体以上の検死・解剖に携わってきた著者が高齢者の突然死の事例を紹介しつつ、どうしたら回避できるのかを解説していきます。
    この本は、あなたとあなたの大切な人を守るための命を救う本です。
    まほうがいっぱい!
    たかお ゆうこ/さく
    ほるぷ出版
    ある日、木から降りられなくなったちいさい黒猫を助けてあげたみーちゃん。
    すると、親猫が子供を助けてくれたお礼に魔法の道具が入った袋を4つ持ってきました。袋の中には魔法の道具がたくさん入っており、どんな魔法が入っているか試しても良いけれど、選べるのは1つ。1つ目の袋には「まほうのこいし」、2つ目は「まほうのはっぱ」、3つ目は「まほうのきのみ」、4つ目は「まほうのどうぐ」が入っていて、みーちゃんはいろいろ試してみます。中に虹がみえる小石、ハート形の穴の空いた葉っぱ、チョコの匂いがする実、模様が動く花瓶・・・。
    さあ、みーちゃんは一体どの袋にしたのでしょう?
    そして、あなただったらどの袋を選びますか?
    さんごいろの雲
    出口 春菜/絵
    講談社
    7つのお話が収録されたこの本、読みだすと、私たちを不思議な世界に連れていってくれます。
    森の奥から聞こえるうさぎの歌声は”リルム ラルム“、王宮のこずえから聞こえる小鳥のさえずりは”チィピリリリリ“、そして 羽飾りやビーズの首飾りを身につけた男たちや女たちが躍っているたいこの音は”タクタン タンタラ タクタン タンタラ”と、まるで呪文の言葉のよう。おとぎ話の世界が目の前に広がり、不思議な世界に引き込まれるような・・・。
     子どもはもちろん大人の方も、読むと不思議な感覚を経験し、幼かった昔の自分に会えるかもしれません。本を閉じ、窓の外から 木々や小鳥、動物たちの話し声が聞こえてきたら、あなたも「さんごいろの雲」に魔法をかけられてしまったのかもしれません。

    2025年9月

    それいけ!平安部
    宮島 未奈/著
    小学館
    入学早々、平安時代が大好きな安以加に平安部に誘われる栞。平安顔とバカにされた過去があり平安時代が大嫌いだったが、熱心な安以加に興味が湧き入部することにした。
    平安部を創設するために部員集めから始まり、個性豊かなメンバーが入部してくれたが、平安時代に詳しい部員は一人もおらず、平安部をつくった安以加ですら平安が好きなだけで詳しいわけではなかった。
    何から始めるの平安部?平安の心をどうやって学ぶ?予想外に熱を帯びていく部活動。クスっと笑って、じんわり胸が温まる青春小説。2024年に本屋大賞を受賞した宮島未奈の最新作。
    医者が考案したコグトレ・パズル
    宮口 幸治/著
    SBクリエイティブ
    「コグトレ」という言葉を知っていますか?これは「認知トレーニング」の略で、脳の機能を維持・向上させるための方法の一つです。本書は医師が考えたパズル集で、楽しく脳を刺激しながら取り組める内容になっています。問題は、ひらがなの読み書きができるようになる年齢から解くことができ、飽きずに続けられるのが特徴です。集中力や記憶力の強化を目指す方はもちろん、認知予防としても期待でき、また親子で一緒に遊びながらトレーニングにもおすすめです。
    ぶたすけのラッパ
    やまざき ひろし/作  柴田 ケイコ/絵 
    ポプラ社
    鼻を押すと頭の上にあるラッパから、おおきな音がでるぶたすけ。保育園でブーブーラッパを鳴らし、お友達は迷惑していました。ところがある日、保育園バスでかくれんぼをしていると、閉じ込められてしまったのです。大きな声で叫んだり、得意のラッパを鳴らしても、誰も気づいてくれません。バスの中はだんだん暑くなり、汗もどんどんでてきます。どうする、ぶたすけ!
    こどもの車中置き去り事故を無くすために作られた「いのちを守るえほん」。
    悲しい事故が二度と繰り返されないように、こどもにとって身近な絵本でわかりやすく説明してあります。
    どろぼうジャンボリ
    阿部 結/作
    ほるぷ出版

    皆さんは「どろぼう」と聞くと、どんな印象を持ちますか?
    盗むから悪い人?あまり良い印象ではないかもしれません。
    この本に登場するどろぼうジャンボリはみんなが眠った夜、仕事に取り掛かり、こっそりとみんなの家から『あるもの』を盗み出します。ジャンボリはその『あるもの』がとっても好きだったのです。
    ところがある日、新しい町長がやってくると事件がおこりました。町のみんなから大切なものを取り上げてしまったのです。落ち込んでいたジャンボリでしたが、盗み出した『あるもの』が奇跡を起こし…
    子ども向けですが、ぜひ大人の方にもおすすめしたい作品です。

    2025年8月

    あんずとぞんび
    坂城 良樹/著
    ポプラ社
    タイトルにゾンビとありますが、ホラ-小説ではありません。主人公は小学生の女の子
    の物語です。現実の世界でも起こり得る差別・いじめを描いています。そして、差別・偏見はされる側の問題ではなく、する側に問題があるのだと改めて感じることができます。
    差別してしまう心を、体を張ってなくそうとする主人公。
    読むと心にズシンと重いものを感じ、そして心温まる小説です。
    ポプラ社小説新人賞奨励賞作品。
    樂68号 異国の風が吹くまち 南島原
    イーズワークス
    長崎を「知る、遊ぶ」をコンセプトに、長崎の歴史や文化を発信する季刊誌「樂」。
    本号では、かつてヨーロッパやキリシタン文化と触れ合った南島原市を、「異国」をキーワードに紐解いています。
    歴史的な背景にも触れながら、この地で「今」を生きる人にスポットを当てており、日常の中にある深い魅力が伝わってきます。ページをめくるごとに美しい光景が広がるので、南島原市の今と昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
    カメレオンたんてい・ドロン としょかんどろぼう
    苅田 澄子/作
    あかね書房

    本が大好きなカメレオンたんてい・ドロン。
    そんなドロンの住む町の図書館に、本を次々と盗む泥棒が現れます。しかし、不思議なことに盗まれるのは、ボロボロの古い本ばかりで…。
    ドロンは暗号を解いて、犯人を捕まえることができるのか!?
    ドキドキの展開に、読者も探偵気分を味わえます。
    やらなくてもいい宿題 算数バトル編
    結城 真一郎/作
    主婦の友社

    東雲数斗は小学5年生にして算数の天才だ。2学期の初日、ナイトウカンナという子が転校してきた。とても大人っぽく不思議な子だった。自分の話を絶対にしないのだ。
    数斗は仲良くなろうと質問をしているうちに、ナイトウさんから算数で勝負をしないかと提案された。
    ナイトウさんからの仕掛けだらけの問題に、数斗とともに読者も問題文をじっくり考察したくなります!ナイトウさんが自分の話をしないのには衝撃の理由があったのです。
    物語の伏線を読み返したくなるワクワクが止まらないストーリー展開!
    2025年上半期の話題映画『#真相をお話しします』でも注目を集めた、新進気鋭の作家・結城真一郎さん初の児童書。
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