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本の紹介

図書館職員おすすめ

    2024年5月

    おかあさん観察図鑑
    クォン ジョンミン/著  わたなべ なおこ/訳
    NHK出版

    『「おかあさん」が生まれました。わたしといっしょに。』このフレーズを読んだとき、
    「まさしくそうだ!」と合点し、赤ちゃんを観察して事細かに書かれた育児書や観察日記は多々ありますが、生まれたばかりの「おかあさん」を観察した書物は読んだことないかも、と思いました。赤ちゃんの目線でお母さんを観察し、考察した(赤ちゃんなりに?)ことをシュールな絵と文書で綴った絵本です。子育て中のママも、子育てが終わったママも「私、頑張ってるんだ!」と元気がもらえる不思議な絵本です。
     
    楽しく脳を活性化!なつかしい昭和の間違い探し
    昭和のくらし博物館/監修  
    Gakken

    昭和の日常生活や時事・流行した事などのイラストから間違いを探したり、「昭和絵探し」では黒電話や白黒テレビといった昭和アイテムを見つけたりして、脳を活性化しながら楽しめる本です。昭和を経験した方にとっては、当時の懐かしい思い出がよみがえり、平成・令和に生まれた方にとっては、今と昔の生活や価値観の違いに驚かされることでしょう。昭和を題材にしたクイズもあります。年齢に関係なく、家族や友達と一緒に楽しむ事ができます。もし昭和当時の写真があれば、本のイラストと比べてみて、昭和時代について話を盛り上げてみるのもお勧めです。
    一ねん一くみせんせいあのね
    鹿島 和夫/選  ヨシタケ シンスケ/絵
    理論社 

    入学・進学のこの時期、この本を読んでみませんか。
    鹿島和夫さんが教師時代に担任をした、小学校1年生
    との交換日記「あのね帳」からセレクトしたつぶやき54編。
    思わず笑ってしまうもの、1年生でこんな表現をと
    感心させられるもの、胸にじ~んとくるもの。
    こどもたちの生の言葉と、ヨシタケシンスケさんの
    挿し絵に心が満たされます。
    新しい1年生は、これから感じる場面が、成長したお友達は、
    わかるわかると思う場面がそこにあるかも知れません!
    ピンクマ
    柏原 佳世子/作  江守 正多/監修
    KADOKAWA

    氷の上に住んでいたシロクマたちは暑さに耐えきれず、「どんな願いもかなえてくれる動物」に便利な道具を紹介してもらいました。一つ願いが叶うと、あれもこれもとどんどん願い事を思いつきます。シロクマたちの生活はすっかり便利になりましたが、道具に頼りすぎたことで冬になっても暑く、シロクマの体はピンク色に?!
    こわしてしまったものは簡単には元には戻せない。
    今あるものを大事にすることを学べる、環境問題をテーマに分かりやすく描かれているSDGs入門に最適な絵本。環境問題をピンクマ達と一緒に学んでみませんか?
     

    2024年4月

    月夜行路
    秋吉 理香子/著
    講談社

    夫の浮気を疑う専業主婦の主人公・涼子。娘、息子は思春期で生意気。何もかもが嫌になった涼子は家を飛び出し、学生時代に付き合っていた元カレを探すために大阪に旅にでる。一緒に旅をするのは、洞察力と推理力に優れた文学好きのBARのママ。次々に起こる事件を、近松門左衛門の「曽根崎心中」、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」、谷崎潤一郎の「春琴抄」などの文学作品とからませながら解決していく。はたして涼子は元カレに会うことができるのか!冷え切った夫婦関係は元に戻ることができるのか!意外な真実と驚きの結末で、読後感がすっきりする小説です。
    マンガでわかるやさいのトリセツ
    青髪のテツ/著  ムラセ セラ/マンガ
    Gakken

    SNSで話題のスーパーの店員・青髪のテツさんの活動が本になりました。
    おいしい野菜の見分け方がわからなかったり、野菜を傷ませてしまい残念な思いをしたことはありませんか?
    この本には、節約のための上手な買いまわり方や、野菜の保存方法・しなびた野菜の復活術などがわかりやすく書かれています。
    野菜に関する知識が増えればフードロスも減らすことができ、節約にもつながります。
    野菜を無駄にして悩んでいる人はもちろん、これから進学などで自炊をする方・野菜の仕送りをするご家族の方にもきっと役に立つ情報です。マンガになっていて読みやすい一冊です。
    おとうさんは103さい
    信友 直子/作  吉田 尚令/絵
    さ・え・ら書房 

    お父さんは、103歳。お母さんが亡くなってからも、小さな家に1人で明るく元気に暮らしている。
    魔法使いのように、手から素敵なものを生み出していたお母さん。「何かおもしろいことはないかしら?」と探していた、いたずらっ子のようなお母さん。お金持ちじゃないからぜいたくはできなくても、お母さんがかける素敵な魔法で、何でもない普通の日がキラキラ輝いていた。
    そんなお母さんにめぐり会って生きるのが楽しくなったお父さんの、せつなくて温かい、本当にあった物語。どうしてお父さんが元気いっぱいなのかは、読んでからのお楽しみ。
    つかめ!理科ダマン 1「科学のキホン」が身につく編
    シン テフン/作  ナ スンフン/まんが  呉 華順/訳
    マガジンハウス

    科学ということばを聞くと「難しそう」「わからないかも」と思ってしまいませんか?
    この本は、子どもたちが興味をそそられそうな「おならってどうしてくさいの?」「宇宙ステーションって何?」などいろいろな内容盛りだくさんの、読み応えのある本です。しかも、子どもはもちろん大人でも「知ってる!」という内容もあり、親子で一緒に楽しめます。小学校低学年からも読めるようにふりがなつき。この本を読むといつの間にか知識が身についているかもしれませんよ。

    2024年3月

    おあとがよろしいようで
    喜多川 泰/著
    幻冬舎

    「人は皆、出会ったものでできている。」

    大学進学を機に上京した、金も夢も友もない暖平。入学式に来たものの、誰にも声をかけることができず構内を歩き回っていると、目に入ってきたのは台の上の着物姿の男。男の言葉に暖平は自分が呼びかけられたと思ったが、始まったのは落語だった。
    入学式後、暖平は一人暮らしに必要なこたつを買いに出かけ、かついで家に帰ろうとしたが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことが出来ずに困っていた。その時、声をかけてきたのが入学式の時に出会った着物姿の男、落語研究会の部長・碧だった。
    この碧との出会いをきっかけに、落語や仲間と出会い、暖平の人生は大きく動いていく…。

    主人公の暖平と同じく新生活を始めた人や落語を聞いたことがない人におすすめしたい、これからの人生を応援してくれる作品です。
    きみの知らない十二ケ月目の花言葉
    いぬじゅん/著  櫻 いいよ/著 
    スターツ出版

    君との恋は、儚くて幸せで、偶然で必然だった。本当に大好きで、君との恋が永遠に続くと思っていた…。
    廃部間近の園芸部で出会った僕と風花。花が咲くように柔らかく笑う君に、「アネモネの花言葉を知ってる?」と声をかけたのは、きっと運命だった。春夏秋と季節は巡り、僕らは恋に落ちる。
    1秒1分1時間、時間が許す限り一緒にいたい。僕らは幸せだった。けれど、その幸せは長くは続かなかった…。「ねぇ、アネモネの花言葉を知ってる?」悲恋の結末には、とある秘密が隠されていた。
    男女の視点を交互に描く、感動と希望に満ち溢れた純愛小説。
    隠された秘密に気づいたとき、あなたはきっと涙します。
    じかんをまもれなかったクマのはなし
    ジャン=リュック・フロマンタル/ぶん  ジョエル・ジョリヴェ/え  しみず れいな/やく
    河出書房新社 

    「ちこくするよ!」「またバスにのりおくれちゃった」「宿題また忘れたの?」と、トラブルだらけのクマ。いつもクマはまわりの人を巻き込んでいろいろな事件を起こします。
    そこでクマの世話をしている“パパ”が、時計のよみ方を教えることに。
    さて、クマの驚きの変化とは!?
    もちろん人にとって「時間を守る」ことは大切なことです。一方、限りある時間をどう効果的に使うかを求めるあまり忙しさが増してしまい、現代人は心にゆとりを持つことができているでしょうか。「時は金なり」とは、「時間はお金と同じように価値があるから、無駄遣いしてはいけない」というベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家)の言葉です。
    「最近イライラしているな」と思ったら、この本を親子で開いてみてください。愛嬌たっぷりのクマから、時間の使い方を考えるきっかけがもらえる絵本になるでしょう。
    小島よしおのボクといっしょに考えよう
    小島 よしお/著
    朝日新聞出版

    「どうしたらいいのか、わからない…」日常の悩みを抱える小学生22人に、優しく寄り添い回答する、お笑い芸人・小島よしおのお悩み相談エッセイ。
    「いじめられている子を、助けたいのに助けられない」「先生が平等に褒めてくれないのは、なんで?」「勉強を好きになるには、どうすればいい?」など、子ども達には悩みがいっぱいです。そんな悩める小学生1人1人に、「そんな風に思っていたんだね」「そんな風に考えられる君はステキだね」と寄り添い、自分が思う解決案を提案し、けれど押し付けることはせず、必ず「ボクはこう思うけど、君はどうかな?」という問いかけで終わります。いろんな人の意見を聞いて、自分でどうするのがいいのか考えることが大事ということを伝え、大人には“寄り添いながら聞く”ということはこういうことなんだと考えさせる1冊です。
    小学生向けですが、親子で読んでみるのもいいかもしれませんね。
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