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本の紹介

図書館職員おすすめ

    2023年6月

    猫にならって
    佐川 光晴/著
    実業之日本社
    猫は猫として、人は人として懸命に生きています。
    そして、二つの生は時に偶然という運命により交わるのです。
    母を知らずに生きてきた芳子。夢に向かって一歩を踏み出せずにいるミカズさん。ゲイバーで働きながら人生を模索するエーイチ。
    ままならない世の中を、もがきながら生きている人たちの背中を押してくれるのは、置かれた場所でありのままに暮らす猫たちの姿で…。
    猫たちに癒やされ励まされ教えられ、気づけば今、小さな一歩を踏み出しかけている8人の物語。
    彼らを見守る読者の心も優しく温かくなっていくような1冊です。
    ふくもの暦
    本間 美加子/著
    マイクロフィッシュ
    「ふくもの」とは福なモノやコト、縁起物のこと。縁起物と聞いてすぐに思いつくものはありますか?本書では1月から12月まで、暦のようにその月・その週ならではのふくものが挙げられ、定番のモノから意外なモノまで、イラストを添えて紹介されています。
    例えば、6月の第1週のふくものは『蛙』。
    「帰る」「返る」「変える」の語呂合わせで望みを叶える意味合いがあり、何故ふくものとして挙げられているのか、その由来も書かれています。
    他にも、本書をきっかけに結成された「ふくもの隊」厳選の年中行事も紹介されています。
    おおよその日付もはいっていますので、1年に1度しか巡ってこない開運、招福のチャンスを逃さないよう忘備録としても役に立ちます。
    福を呼び寄せたいと思っている方、縁起物に興味がある方におすすめの1冊です。
    ある日、ぼうしをかぶったら
    みとみ とみ/作
    国土社
    『れもん』の帽子は、いちごの刺繍があってとてもかわいい帽子。だけど、かぶると頭が痛くなるほどきつくなっちゃった。「お気に入りの帽子だけど、新しい帽子を買ってもらおう」と思いながら、公園を歩いていると、とてもあやしい魔女みたいなおばあさんと出逢いました。
    家に帰った『れもん』がお兄ちゃんのおさがりの汗くさそうな野球帽をかぶると、口調や仕草がお兄ちゃんそっくりになったり、考えていることが分かったりと不思議なことがおこって…。
    急に元気がなくなりご飯を食べなくなったおじいちゃんや気になるあの子など、身近な人たちの機微に触れながら、魔法の帽子を通して描くファンタジー物語です。
    さくらちゃんのかえりみち
    かさい まり/作  吉田 尚令/絵
    Gakken
    さくらちゃんはまだ仲よしの友だちがいません。帰り道、お友だちとおしゃべりしながら帰りたいのに、さくらちゃんの家は学校から歩いて1分。誰も誘ってくれません。
    ある日、転校生が一緒に帰ろう。と誘ってくれました。うれしくて…。でも家が近いと言えず、家を通り過ぎてしまいました。さくらちゃんの気持ちは、うれしさとドキドキでいっぱい。
    新しいクラスが始まり、どうやって友だち作るの?帰り道は誰と帰るの?といった子どもたちの悩みをユーモラスかつ優しい表情で描き、心温まるお友だちのお話です。

    2023年5月

    出星前夜
    飯嶋 和一/著
    小学館
    寛永14年(1637年)、松倉藩統治下の有家村では、「傷寒(しょうかん)」という流行病で幼い子どもたちが次々と亡くなるという事態が起こっていた。そのような状況に陥った根底には、領主による過酷な搾取とそれによる村の疲弊があった。
    島原半島南海岸一帯を指す「南目」の村のひとつ、有家村の不穏な状況から始まるこの物語は、「島原の乱」を題材にした長編歴史小説です。
    当時の幕政の理不尽に苦しめられ耐え続けた人々が、どのようにして反乱へと向かっていったのか、その顛末が詳細な背景描写や地理風土とともに市井の人々の視線からつぶさに描かれています。丁寧な取材が重ねられたことがうかがえる読み応えのある内容で、キリシタン史跡や関連資料が身近にある南島原市のみなさんにぜひ読んでいただきたい1冊です。
    おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行
    金井 真紀/著
    岩波書店
    世界中から集めた36のことわざと、そのことわざから垣間見える人びとの習慣や文化を、イラストとともに紹介したエッセイ集。日本のことわざが、日本人の暮らしの中から生まれた知恵や教訓であるように、どの国のことわざにも、その言語を使う人びとの生活や歩んできた歴史が背景にあります。
    「猫でテーブルを拭く!?」インパクトのあるこの本のタイトルは、フィンランドのことわざ。フィンランドに息づく精神が根底にあるこのことわざの意味、気になる方は、ぜひ読んでみてください。
    地球上には7000以上の言語があるそう。言語の数だけことわざがあり、様々な人びとの暮らしがあることを想像すると、世界の広さ、奥深さをも感じることができる1冊です。
    しごとへの道 1 パン職人 新幹線運転士 研究者
    鈴木 のりたけ/作
    ブロンズ新社
    なぜ、その“しごと”を目指したのか。子どもの頃からの夢だったのか。
    迷って、悩んで、失敗して、挫折して、時にはふさぎ込んで。
    それでもこの“しごと”をすると決めた!
    たくさんの人と関わって、自分の背中を押してくれる人と出会えて成長していく。
    自分の”しごと”を見つけるまでをコミック仕立てで描いたリアルヒストリー。
    職業の紹介だけではなく、生きていく上での、人生においてのヒントも与えてくれる本。
    しごとへの道はひとつじゃない。
    めちゃヘンな早口ことば かむもかまぬも神だのみ
    大谷 健太/著
    小学館集英社プロダクション
    早口ことばと言えば、「生麦生米生卵」や「となりの客はよく柿食う客だ」などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
    ひとつだけ言えること!それはこの本にはそんなありきたりな早口ことばは、絶対に出てきません。
    早口ことばのネタで注目を浴びるお笑い芸人、大谷健太さんのオリジナルの早口ことばは抱腹絶倒間違いなし!
    本を開けば聞いたこともない早口ことばに出会えます。
    大きな声で話すこと、笑うことが制限されていた昨今。この本で思い切り声を出して笑ってみませんか?
    笑いにみちた早口ことばの世界を、ぜひお楽しみください。

    2023年4月

    川のほとりに立つ者は
    寺地 はるな/著
    双葉社
    カフェの店長として働く清瀬のもとに、松木が意識不明の重体だと連絡が入る。歩道橋の上で掴み合いの喧嘩をし、相手とともに階段を転げ落ちたという。松木とは、つき合っていたものの、彼の隠し事のせいですれ違い、今日までずっと会っていなかった。しかし、彼女の知る松木は、誰かと争ったり、暴力をふるう姿など想像できる人間ではない。
    ――わたしはいったい、松木のことをどれだけ知っているんだろう?
    清瀬は、彼が頑なに隠していた秘密を知るうちに、松木や周りの人たちの思いもよらなかった一面に触れることになる。人間ドラマとミステリーの要素を併せ持つ作品です。
    藤井弁当
    藤井 恵/著
    学研プラス
    料理研究家の藤井恵さんが、自身のお弁当作りの経験をもとに作られたレシピ本です。
    お弁当作りで大事なことは、「毎日続くごはん」であること。
    だから、おかずは3品、道具は卵焼き器1つ。
    お弁当作りをパターン化し、調理から後片付けまでが効率的に考えられています。シンプルなのに彩が良く、もの足りなさを感じさせません。作る人にとってもストレスがなく、食べる人にもおいしいお弁当作りの極意が詰まっています。
    カベレオンのとなりのへやはどんなへや?
    かべがみやほんぽ/作
    よしだ よしえい/絵
    株式会社フィル
    どうぶつたちのシェアハウスにひっこしてきたカベレオン。個性豊かな住人たちの部屋を訪れるたびにカベレオンの色が変化します。壁紙の色に合わせて変化するカベレオンがどこにいるのか探しながら読める楽しい絵本です。おほしさまがキラキラかがやく星空の部屋、野菜の収穫の時期にあわせて壁紙が変わる家庭菜園の部屋。どの部屋も訪れてみたくなる、壁紙をモチーフにした絵本です。お気に入りの部屋を見つけてみよう!
    手で見るぼくの世界は
    樫崎 茜/作
    くもん出版
    4月から視覚支援学校の中学部に進学した佑。でもそこに、唯一の小学部からの友だち・双葉がいません。ある事件をきっかけに登校できなくなってしまったのです。何度メッセージを送っても返事がないことに落ち込み、新しいクラスメイトにも心を開けず、新生活が始まったのに、やる気をなくしてしまっています。
    一方、明るく好奇心旺盛だった双葉は、事件以降すっかり自信をなくし、家から出る勇気が持てません。
    そんな双葉のために、何ができるのだろう?
    佑と双葉の挑戦を見守ってください。
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