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本の紹介

図書館職員おすすめ

    2023年12月

    小説 たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。
    daipo/原作  更伊 俊介、関根 パン、藤崎 珠里/著  moffmachi/イラスト
    KADOKAWA

    「プロポーズ。それは、最愛の人へ伝える心からの叫びである。」
    今作品は、アナログカードゲーム『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』から生まれた短編小説です。
    思わずクスっとなる「おかしなプロポーズ」や「へんてこプロポーズ」、キュンとしてしまうような「ときめくプロポーズ」、意味が分かるとゾッとするような「ホラーなプロポーズ」など全45編が収録されており、カードゲームならではのプロポーズの言葉として、ぎこちないワードがたくさん出てくる部分も斬新で楽しめます。
    笑いたい、キュンとしたい、変わったものが読みたい、そんな方におすすめです。
    指と耳で見る、目と手で聞く
    金治 直美/著
    ぺりかん社

    皆さんは、視覚障害や聴覚障害のある人と出会ったことがありますか?
    視覚に障害がある人って、どう見えているのでしょう?
    聴覚に障害がある人って、どう聞こえているのでしょう?
    生まれながらに視覚・聴覚に障害がある人は、どうやって言葉や字に代わるコミュニケーション手段を身に付けたのでしょう。
    この本では、盲・ろう学校での自立のための支援や教育の実状、また障害のある人たちの経験談から、日々の暮らしの中で、どのような困難を抱えているのかを知ることができます。
    しかし、彼らは「指と耳で見」「目と手で聞く」ことができる。
    彼らを知ることで、私たちはどのように接し、どのような手助けができるのか学べる本です。
    ぼくのじゃがいも
    ジョシュ・レイシー/作  モモコ・アベ/絵  みやさか ひろみ/訳
    こぐま社 

    ぼくはペットが欲しくてたまらない…。朝から晩までペットが欲しいとパパとママに言い続けていると、ある日、パパが小さい包みをくれました。中身はなんと!じゃがいも!おじゃがと名付けて、一緒に過ごす日々が始まります。
    最初は興味のなかったおじゃがですが、公園へ行き、本を読み、お風呂に入り…一緒に過ごしているうちに少しずつ愛着がわいてきて、気付けば大切な存在に。そんなある日、突然おじゃがが消えてしまいます。おじゃがはどこに行ってしまったのでしょう。
    じゃがいもがペットというユニークな設定と展開で話は進行し、最後には本書にちりばめられた大きなメッセージに気付かされます。ぜひ読んでみて下さい。
    ひげよ、さらば
    上野 瞭/著
    理論社

    猫のヨゴロウザは、目覚めたとき自分にまつわるすべての事を忘れていた。
    「記憶喪失」である。なぜここにいるのか、なぜ怪我をしているのか…。
    彼が目覚めた場所、“ナナツカマツカ”と呼ばれる小さな丘には、たくさんの個性豊かな野良猫たちが集う。黒ひげ、歌い猫、オトシダネ、学者猫、星から来た猫等々。
    その中でヨゴロウザの“相棒”に名乗りを上げた“片目”は、野犬に立ち向かうため猫たちをまとめようと画策し、ヨゴロウザをそのリーダーにしようとたくらむ。
    記憶も戻らないままに“片目”にはめられていき、ついには“片目”と共に野犬の縄張りへ…。
     
    それぞれの猫たちが強い個性を放ち、時に笑いを誘い、時に生きていく困難さを生々しく伝えて来ます。
    上・中・下巻の長編であり、上巻はこれから始まる彼らの戦いと物語の序章です。
    町田尚子氏が描く表紙絵の猫たちが生き生きと、物語の世界へといざなってくれます。

    2023年11月

    縁切り上等! 離婚弁護士松岡紬の事件ファイル
    新川 帆立/著
    新潮社

    断ち切ってしまいたい!そんな衝動に駆られるような縁はありませんか?
    鎌倉にある縁切寺の前に弁護士事務所を構える松岡紬は、離婚が専門の弁護士。
    そんな紬の元に、夫のモラハラに悩み家を飛び出してきた一人の女性が駆け込んで来るところから物語は始まります。
    「切りたい縁だけスパッと切るのが、縁切りの極意だ」
    離婚を巡る5つの案件をスカッと痛快に解決してくれる、ちょっとおっちょこちょいな紬先生をはじめ、個性豊かな登場人物の人間模様にも大注目!
    内容は離婚という重いテーマですが、人間ドラマや法律について軽やかに書いてあり、楽しく読めること間違いなしのリーガルエンターテイメント小説です。
    あなたのクセ毛を魅力に変える方法 もう天パで悩まない!
    Curly Girl Rin/著
    青春出版社

    雨の日は髪の毛がうまくまとまらなくて嫌になる。せっかくストレートアイロンで伸ばしたのに家から一歩外に出るともう元通り。なんだかボサボサに見える。こんな悩みを持つクセ毛仲間さん、いらっしゃいませんか?そんな「クセ毛=コンプレックス」はもうおしまいです。
    自分のクセ毛のパターン、なぜクセ毛が傷んで見えるのか、著者自身がクセ毛に悩んでたどり着いた「クセ毛活かしメソッド」が、分かりやすくイラストとともに紹介されています。
    この本を読んで、あなたのそのクセ毛、魅力に変えちゃいましょう。
    海にしずんだクジラ
    メリッサ・スチュワート/文  ロブ・ダンラヴィ/絵
    千葉 茂樹/訳  藤原 義弘(JAMSTEC)/日本語版監修

    BL出版 

    まず、タイトルと表紙の描写から、重々しい雰囲気が伝わってきます。一頭の寿命をまっとうしたクジラが生命活動を終え、海の底深く沈んでいくのです。しかし、クジラは「生物としての役割を終えた」わけではありません。海底に沈んでからも、クジラは他の生物の命を繋ぐために、役割を果たしていくことになります。何十年も長い時間をかけて、いろいろな種類の生物の、たくさんの命を支え続けてくれます。まるで、自分が生きるために犠牲にしてきた命を、新たな命へ還元しているかのように。自然の摂理と、命の重さを感じ取ることができる作品です。
    世界一長い鉄道トンネル スイス・アルプス山脈をほりすすむ
    笹沢 教一/文
    Gakken

    ヨーロッパの中央部、スイスにある「ゴッタルド・ベース・トンネル」は2016年6月1日に開通しました。
    アルプス山脈の下を掘って建設された、世界で最も長いトンネルです。
    人類誕生以前のアルプス山脈の歴史、そこに道を作ろうとした先人達の苦労や努力、そして鉄道トンネルの建設に至るまでを、“始発駅”から“終着駅”の章まで、鉄道で旅するようにまとめられています。
    わかりやすい文章で、スイスの政治制度やアルプスの地質を紹介するコラムも興味深く、子どもから大人まで楽しめる1冊です。
    アルプスの豊かな自然と生命を守りたい、という人々の思いを乗せて走る列車に乗車した気分で、「読む旅行」へお出かけください。

    2023年10月

    分岐駅まほろし
    清水 晴木/著
    実業之日本社

    あの時こうすればよかった…、あっちを選択していたら…。
    誰もが考えたことのある後悔の気持ちを持つ登場人物が、恋愛、進学、夢、家族のことについて、過去の分岐点に戻れるというお話です。その分岐点に戻れたとしても、過去は何も変えられない。ですが、過去に戻れた人はみんな、いつの間にか気づけなくなっていた大切なことを思い出すのです。
    過去の悔いをやり直して、今の自分の生活に戻った時に、今ある時間の大切さに気づけたら、その先はもっと素晴らしい未来にしていけそうな気がします。
    過去は変えられない。でも未来は変えられる。過去にとらわれずに今をよりよく生きることの大切さを教えてくれ、前を向いて笑って生きられそうな気持になれる1冊です。
    読み終えた後のあなたの分岐点になりますように。
    この1冊で安心!きれいな食べ方&ふるまい
    樋口 智香子/著
    ナツメ社

    私たちの生活に欠かすことのできない食事。食べ方や箸使いなどがきれいな人は素敵に見えますね。これまでもマナーの本はたくさん出版されていますが、この本は少し違っています。和食や洋食の基本的な食べ方はもちろんですが、アジア料理やカニ料理、焼き肉の食べ方なども掲載されています。そして驚いたことに、コンビニご飯や菓子パンの食べ方までも紹介してあります。コラムには周りの人への気遣いやふるまい、おしぼりの使い方やNG行動など、イラストも盛りだくさんでとても楽しくためになる本です。
    ふるまいが素敵な人を目指してみませんか。
    おとな体験授業?
    なかがわ ちひろ/作
    アリス館 

    ちょっと不思議な「おとな体験授業」。5人のこどもが理科室に集められ、どんなおとなになりたいか話し合います。決まったら、紙に書いてビーカーに入れ、ランプに火をつけるといよいよ実験の始まりです。さて、自分が思い描いた「おとな」を体験できるのでしょうか?
    児童書ですが、大人が読んでも色々な職業を体験できた気分になって楽しめます。
    表紙・裏表紙に書いてある、こどもから見た大人のイメージも必見です。
    全ページ挿絵があるので、文章を読むのが苦手だなと感じている人にも読みやすい本です。
    ぼくは本のお医者さん
    深山 さくら/文
    佼成出版社

    お気に入りの本は何度も手に取って読み返したい。でも、繰り返し読む大切な本ほど傷みやすくなってしまう…。本好きな人が陥りがちなジレンマですが、傷んだ本を“治して”くれる、本の“お医者さん”がいることを知っていますか?
    製本会社を営む齋藤英世さんは、学んできた製本の知識と技術を活かし、これまでに5000冊以上の本を修理してきました。その仕事の原動力は、本も、本を大切にする人たちの心も、大事にしたいという思いです。そんな齋藤さんの半生と仕事について綴ったこの本では、本に関する豆知識や、綺麗にしすぎて失敗したエピソードなども紹介されており、修理の仕事の奥深さを知ることができます。
    モノとしての本の魅力を再発見できる、読書の秋にぴったりのノンフィクションです。
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